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2015.11.07 Saturday

2015年度 技術セミナー

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    2015-11-07

    今回のJIA技術セミナーは、ランドスケープアーキテクトの長谷川浩己さんをむかえて建築家と一緒に仕事をするときと題したレクチャーで、たいへん興味深いものであった。ランドスケープとは建築の周辺の造形というイメージだったが、建築を取り巻くその外の環境との接線という印象に変わった。むしろ建築とは一体化し、周りに広がる自然、またはその土地のコンテクストとのかかわり方のバリエーションだと感じた。特に感心したのは、星のリゾートさんとの仕事で、建築家とのコラボレーションではあるが建築は主とならず、そこにある自然を深く読み込み、もともとあるその場の良さ引き出すような外部空間を構築するものであった。
    「星のや 竹富島」は、この島にある伝統的な集落の形式をそのまま利用し、擁壁の石積みは、その島の集落の老人に指導してもらう。伝統的な技の復活。結果、建築としては土着のものと化す。そこに洗練されたプールを置き、そのコントラストが見事であった。
    「ハルニレテラス」は、軽井沢の自然を有効に利用し、その場に溶け込むようなテラスが主役。周辺の自然に向けて人がどんどん近づくような、とても優しいデザインに見えた。
    長谷川さんはビジョンと言う言葉をよく使われた。何のためにそれをするのか?ということをいつも明確にしながら仕事をする。その視点が大事だと言われた。それをつくることで、その場所が消費されていくのではなく、むしろその後に良いことが誘発されるような仕事をしていきたい、という言葉が印象的であった。(Y.Mizuno)

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